バルセロナ旅行記11日目(2007・5・31)出発は朝からドタバタでした。 荷造りは終わっているので1時間前に起きればOKだろうと思っていたのが甘かった。 そう、主婦は自分だけのことをするだけじゃないんですよね… 家のこと娘のこと… 洗濯はもちろん、朝食後の洗い物も済ませておきたいし。 あっという間に10分前。 こんなんで空港バスに間に合うのか… スーツケースを押しながら最後は走りました。 幸いバスが遅れていたので、ギリギリ間に合いました。 それでも今回はツアーではないので、いざとなればチェックイン時間が遅れてもなんとかなるだろうと、やや心にゆとりがあったので気もラクでした。 今回利用するフィンランド航空はサービスに問題もなく、チェックイン時の対応もよかったです。 希望通り窓際から3名並んで席をとってくれました。 ただ、やはりフィンランド航空というだけあって主になるのがフィンランド語。 そのあと英語・日本語という優先順位なので、フィンランド語は???でした。 バルセロナに行くのにフィンランド語まで勉強しないし… まぁ、フィンランドまでは日本語もかろうじてOKで、予定よりもちょっと早く10時間ほどでヘルシンキに着きました~ 時差というのは不思議なモノで、日本では真夜中なのにフィンランドでは夕方です。 普通は1時間待ちでバルセロナ行きに乗り換えられるのですが、木曜日だけはよりによって3時間待ちのフィンランド航空。 それでも1時間待ちのKLMオランダ航空に比べると1人あたり2万円ほどチケットがお安いので、3人で6万円はかなり大きくこちらを選びました。 空港で気づいたこと。 フィンランド人はデカイ!! 男性も女性も背がすごく高いです。 白人というよりちょっと赤みがかったお肌で、髪はみんな金髪です。 飛行機内では頭が天井につくんじゃないの!?と思ってしまうくらいデカイです。 今まで全然知らなかったコトにちょっと感動しました~ さて、3時間はとっくに過ぎているのに、全然搭乗開始になりません。 どうやら遅れているようですが、パソコンしたりお菓子を食べたりとみんなのんびり待っています。 30分ほど待ってやっと搭乗開始しました。 通路をはさんだ隣のフィンランド人のカップルは、シャンパン飲んでワイン飲んでビール飲んですっかり宴会気分で座席の上にあぐらで座りくつろいでいます。 いいよね~時差が少なく言葉が通じて… 私たちはもう眠くて限界。 4時間ほど乗って、バルセロナに着く頃にはもう日本では朝の5時頃でした。 スペインはのんびりしているのか、荷物も全然流れてきません。 一体いつまで待たせるんだと思いながらも、仕方がないので待ち続けました。 30分ほどしてようやくスーツケースが出てきました。 現地でも夜の10時をとっくに過ぎています。 早くホテルに着きたくて、タクシーでホテルまで行きました。 今回はEXPOというホテルに泊まりましたが、なかなか立地条件も良く、きれいなホテルでした。 早速シャワーを…と思ったら、ナント水が出ません。 あわててフロントに問い合わせをしたら、バルセロナ一帯が断水だそうで、ホテル側もどうしようもないそうです。 いかにもヨーロッパでありそうなハプニングだし、さて、どうしようか…と思っていたら、数分で回復し水が出始めました。 深く考える気力もなく、シャワーをあびてすぐに休みました~ 2日目(2007・6・1) 結構ぐっすり眠れて、朝7時に起きました。 EXPOはバイキング形式の朝食付きでなのですが、ヨーロッパにしてはかなり豪華なメニューでした。 朝食時間も7時から11時と長めです。 というのもバルセロナの人は通常昼食を2時頃とるので、いろんな国の人々に合わせて配慮されているようです。 ミックス・オレンジ・トマトとジュースは3種。 ミルク、コーヒー、カフェオレ、紅茶、ハーブティー、ココアなどドリンクはなんでもありました。 目玉焼き、オムレツ、ゆで卵、スクランブルエッグと卵料理も幅広くありました。 ハムは3種、チーズは2種、ベーコン、ウィンナーなど、さすがヨーロッパってカンジでおいしかったです。 パンも8種ほどあり、シリアル、チーズケーキ、フラン(プリン)なども一通り揃っていて、なかなかいいカンジ。 サラダ、カットフルーツもありました。 中でも一番気に入ったのがヨーグルトです。 日本でもおなじみのダノンのヨーグルトなのですが、ココナッツやバナナなど日本では無いお味があって毎日いろんなバージョンを試しました。 私はココナッツが一番好きです♪ フルーツもカットされたもの以外に、みかんやりんご、洋なしが丸ごとカゴに入って置かれているので、子供のおやつ用にみかんやりんごは頂いてきました。 ベルリンのコンチネンタルは朝食バイキングに日本食がありビックリしましたが、EXPOは日本食こそ無いもののそれに引けをとらない豪華な朝食バイキングのホテルでした~ ~バルセロナの地下鉄~ バルセロナで一番お手軽な交通手段は地下鉄(メトロ)です。 結構複雑に路線が絡んでいますが、日本の地下鉄に馴れていれば全然OK。 ただ駅によっては乗り換えの通路がめちゃめちゃ遠いところもありますが、昼間ならみんな歩いているので心配ありません。 旅行者が主に利用するチケットは「T-10」という回数券です。 1回券が1ユーロ以上するのに10回券で7ユーロ弱というのはかなりオトクです。 しかも1枚の回数券を同時に何人もで使うことができます。 ウチの家族ならまず私が改札を通ったら、チケットだけ娘に渡します。 娘が同じチケットで改札を通り、さらに主人に渡し、主人もそのチケットで改札を通ります。 これで10回のうちの3回を使ったことになります。 改札を出るときは、日本と違ってチケットを通す必要がないのでラクです。 回数券は自動販売機でカンタンに買えました。 地下鉄の扉の開閉は手動式で、自分でボタンを押す形式の車両とレバーを引く形式の車両がありました。 ボタンは1回押せばたいてい開きますが、レバーはガチャガチャと3回ほど上げたり下げたりしないとダメでした。 ちょっと焦りますが、それでもおもしろかったです。 地下鉄は現地の人から、いろんな国から来ている旅行者が利用していて、全然怖い雰囲気とかはなかったです~ 乗った地下鉄の中で車両が一番キレイだったのが5号線。 待ち時間がカウントダウンされているのもビックリです~ 扉がある改札と無い改札の2種類ありました。 ~お買い物~ 海外で一番ラクにお買い物ができるのがスーパーやデパートです。 市場と違って会話の必要がありません。 EXPO(ホテル バルセロナ)は向かってすぐ左隣がスーパーです。 缶ビールや缶ジュースは右隣のおみやげ屋さんでも売られていて、ビールでも1ユーロと良心的なお値段でした。 サンツ駅のコンビニよりずっとお安いです。 スーパーは1階が雑貨、簡単な衣類や靴、おもちゃとなっていて、地下が食品と日用雑貨になっています。 私が気に入ったのがお寿司ですが、入荷に限りがあり時間帯によっては売り切れています。 キャビアもどきが3ユーロ以下であり、日本では食べる機会の少ないおつまみに惹かれました。 本物のキャビアはスペインでもやっぱりお高く、もうちょっと北の国(せいぜいフランス)に行かないと手が出にくいです。 ちなみにヘルシンキの空港のショップにはたくさん並んでいました。 その他、タコの切り身の缶詰やチンでできるパエーリャ、お湯でとかすだけのアスパラのポタージュなど、おいしそうな食材がたくさんあり楽しかったです。 ワインはさすがにお安く、3ユーロくらいからたくさんありました。 松田優作さん扮する工藤ちゃんが、テレビドラマの探偵物語でいつも飲んでいた「TIO PEPE~ティオペペ」というシェリー酒も5ユーロほどで売られていて、日本では考えられない値段なので思わず買ってしまいました。 子連れでも、夕方子供をホテルで休憩させながら、おやつにTIO PEPE片手にサーモンの細巻きにキャビアもどきを乗っけて食べる(クラッカーに乗っけるよりおいしくて日本人向け)ことができるなんて、さすがヨーロッパ。 街をウロウロするだけでなく、ホテルの中でも十分楽しめるアイテムが揃っています~ でもEXPOにはミニバーはあっても冷蔵庫はありません。 アメリカでは結構あたりまえにホテルのフロアにある自動製氷器も、もちろんありません。 バルセロナの人たちはミネラルウォーターも冷やしていないモノを飲みます。 (そういえば飛行機内でもリクエストしない限り、コーラに氷を入れてくれません。) レストランでお水をオーダーすると、冷やしたモノか、そうでないモノのどちらが良いか聞いてくれます。 何でも氷を入れる私にとっては結構不便でした。 そんな中、マクドナルドやバーガーキングはちゃんと氷を入れてくれるのでうれしかったです。 また、ドイツ(ベルリン)に行った時は結構エコ活動が進んでいて、袋を貰えないスーパーが多かったのですが、バルセロナではどこでも袋をくれました。 あちこち工事中のトコも多く、サンツ駅では新幹線乗り入れの工事中。 いきなりコンビニ横の天井の板が落ちてくることもありましたが(幸いケガ人ナシ)、バルセロナはこれからどんどん発展していく街なんだなぁと思いました~ 3日目(2007・6・2) ~ピカソ美術館~ カタルーニャが生んだ、世界に誇る偉大な3人の芸術家といえば、パブロ・ピカソ、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリですが、滞在日数的にも3カ所はキツイので、一番興味のあった「ピカソ美術館」だけ行ってきました。 はっきり言って、めちゃめちゃわかりにくい場所にあります。 かなり迷いました。 道を知っていればメトロの駅からすぐなんですケド、まず地上にあがってきて自分が一体どっちの方向を向いているのかがわかりません。 小さい方位磁石とか持っていると便利だったと思います。 路地の片隅にある美術館は、かろうじて午前中に着いたもののすでにチケットを買う列ができていました。 30分ほど並びましたが、道でギターを弾いている人がいて、結構気が紛れてラクでした。 こういう雰囲気がやっぱりスペインってカンジですね~ チケットは6ユーロくらいだったと思います。 小学生の娘は無料でした。 地下鉄の切符には子供料金が無く大人と同額なのに、芸術的な面では理解があるんですよね… こういうところもヨーロッパらしいかも。 小さ目のショルダーバッグ以外の荷物は預けなければなりませんが、チケットを買う時にいろいろ英語で説明してくれるのでわかりやすかったです。 階段の下にチケットを切るおじさんがいて、その階段を上ると入り口になっています。 ピカソってこんなにたくさんの絵を描いていたんだなぁとビックリ。 デッサン画、油絵などは、だいたいが初期のもので、現代のピカソのイメージとなっている抽象的な絵はほとんどありません。 それでもかなり感動しました。 バルセロナってピカソにしてもガウディにしても、ちょっと変わった偉人が多いですよね~ 普通の頭では絶対思いつかないアイデアだと思います。 そもそもバルセロナの人達は自分たちをスペイン人とは思っていないようで、言葉もスペイン語ではなくカタルーニャ語です。 小学校では母国語としてカタルーニャ語を学び、第二外国語としてスペイン語と英語を学ぶそうです。 地中海に面していてメトロでカンタンにビーチに行けるし、海の向こうを指さすコロンブスの塔はあるし、街中にガウディの建築物がある… 一つの国と言ってもいいくらい、自分たちをしっかりと表現している街だなぁと思いました~ ~カテドラル~ ピカソ美術館と同じくジャウマ・プリメール駅近くにあるカタルーニャゴシックの大傑作カテドラル。 バルセロナの守護聖女エウラリアの遺骨が眠る大聖堂です。 紀元前、ローマ人が大聖堂を築いたことに始まり、11世紀にはその跡地にロマネスク様式で建築され、その後1298~1448年に現在の形の基となるゴシック様式へと再建されました。 礼拝堂や聖歌隊席、ステンドグラス、回廊など、その荘厳さと美しさは圧巻です。 美術館も併設していています。 また、私たちは上りませんでしたが、屋上にも上れるそうです。 私はバチカンのサン・ピエトロ寺院やパリのノートルダム大聖堂にも行ったことがあるので、この独特な雰囲気は久しぶりだなぁ…と普通の感動でしたが、こういう場所に初めて訪れた娘はビックリしていました。 カトリックの幼稚園に通っていたので、なんとなく理解はしているものの、やはり目の当たりにすると感動が大きいようです。 外の回廊にはガチョウがいたりして、中の暗く荘厳な雰囲気とはまた違うやすらぎがあり楽しめます。 カテドラルの入り口は2ヶ所あります。 半袖のTシャツはOKですが、タンクトップやショートパンツでは入ることができません。 私は重そうな扉のある方から入りましたが、10ユーロ支払いました。 ガイドブックによっては無料となっている本もありますが、たぶんチケットを買わないと入れないと思います。 子供は無料でした。 チケットによるとカタルーニャ語かスペイン語表記なので読めませんが、○○5ユーロ、××5ユーロとなっていたので、一番多く支払って10ユーロだと思います。 私的にはこういう場所では入場料も大聖堂の維持費になるのだろうと考えるほうなので、特に深く考えず入ることができればそれでいいかナってカンジです。 大聖堂の独特な雰囲気は何度味わってもすごいなぁ…と思うのでオススメです~ 4日目へつづく |